DX推進指標とは DX推進における「健康診断」
DXの推進が企業にとって喫緊の課題と言われるなか、自社の取り組みを進めるにあたって次のような悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
「何から手を付ければよいのかわからない」
「取り組みは始めたけれど、自社のDXレベルがわからない」
このような悩みを解決するために作られたのが、「DX推進指標」です。
DX推進指標でできること
①現状を知り、関係者の目線を合わせる
DX推進に向けた「経営・ITシステムのあるべき姿」と現状のギャップを知り、経営層、事業部門、DX・IT部門など関係者どうしの目線を合わせることで、今後の取り組みを考える土台づくりになります。
②ベンチマークで自社の位置づけを知る
指標による自己診断の結果をIPAに提出すると、ベンチマーク資料がもらえます。ほかの企業や業界の取り組み状況を知って自社の位置付けを把握することで、次にとるべきアクションについての理解をより深めやすくなります。
(個々の企業の診断結果を外部に公表するものではありません。)
③アクションにつなげる
自社の課題と具体的な目標をふまえて「あるべき姿を目指すために必要なこと」を関係者どうしで議論し合うことで、実際のアクションにつなげやすくなります。
④進捗を管理する
定期的に振り返りを行うことで、アクションの達成度を評価し、DX推進の取り組みの進捗を管理できます。DX推進指標を活用した診断は年次で継続的に行うほか、より短期のサイクルで確認しておきたい指標については、マネジメントサイクルに組み込んでおくとより効果的です。
自己診断をするにあたって気をつけたいこと
診断の目的は“組織のいまを知り、共に考えること”
DX推進指標は、組織の現状を正しく理解し、その認識を関係者どうしで共有し合うためのものです。よい点数をとることを考えて回答したり、担当者がひとりで回答してあとからレビューを行ったりしては、十分な効果が得られません。
自己診断の過程で生まれる対話を大切に、次のアクションにつなげることを目指して取り組みましょう。
経営者がITシステムの課題を知ること
DXに向けてITシステムをどのように見直すのか、経営者自らがリアルに認識し、必要な打ち手を講じていくことが不可欠です。
DX推進指標を活用して、経営者がITシステムをめぐる問題をDXに欠かせない課題として自分ごととして理解し、必要なアクションに繋げることが出来るように自己診断を行うことが重要です。
DX推進指標の構成
DX推進指標は次のような構成になっており、“経営”と“IT”の2つの観点から診断を行います。
- DX推進のための経営のあり方、仕組みに関する指標
- DX推進の枠組み(定性指標)
- DX推進の取組状況(定量指標)
- DXを実現するうえで基盤となるITシステムの構築に関する指標
- ITシステム構築の枠組み(定性指標)
- ITシステム構築の取組状況(定量指標)
定性指標には、経営者が回答するのが望ましい9個の「キークエスチョン」と、関係者どうしが議論しながら回答する26個の「サブクエスチョン」があり、DX推進の成熟度を6段階で評価します。また定量指標は、DXによって伸ばしたい指標を自社で選び、算出するものです。
自己診断をやってみよう
DX推進指標の使い方と注意点をふまえ、実際に自己診断に取り組んでみましょう。
- 「自己診断フォーマットver2.4」に回答を記入する( 参考:「DX推進指標とそのガイダンス」)
- 自己診断結果を「DX推進ポータルサイト」から提出する
- ベンチマーク資料を受け取り、自社の課題と他社の取り組み状況をふまえて次のアクションを検討する
DX推進指標の解説動画はこちら
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