製造分野DX度チェックとは
製造分野DX度チェックとは、DX推進に向けて中小製造業のみなさんが、自社の課題を把握し、その解決策を導くためのツールです。
製造分野DX度チェックの狙い
このツールは、DXを推進しようとしている製造業の方が「まず何に取り組めばよいか」を見える化するためのツールです。製品の製造プロセスや製造設備、人材などでのDX推進を対象としています。
企業の全社的なDX推進度を診断するツール「DX推進指標」と組み合わせながら、製造分野のDX度をチェックしていきましょう。
製造分野のDXって?
「何を目指せばいいのかわからない!」そんな製造業の方に向けて、製造分野のDXとして3つの目指す姿を設定しています。
- スマートファクトリー:
生産工程の見える化やデータ活用による生産プロセスの最適化 - スマートプロダクト:
強みを持つ技術とデジタル技術を融合した製品の付加価値向上による競争力強化 - スマートサービス:
モノ売りから顧客体験を優先するコトづくりで対価を得るビジネスモデルの創出
どれかひとつだけを目指すのではなく、デジタル化を進めていく段階で追加・変更していくことをおすすめします。自社の強みを生かし、顧客視点で、自社の目指す姿を関係者が共有しながら進めることが大切です。
3つの目指す姿の具体例やKPIの例を知りたい方は、資料「製造分野のDXを理解」をご覧ください。
製造分野DX度チェックの使い方
製造分野DX度チェックは、Excelシートを無償提供しています。
このツールを使うと、以下の3つができます。
- 現状の把握:
自社の現状の立ち位置を把握するために、項目ごとの現状レベルを確認します。 - 目標の設定:
自社の狙う立ち位置を把握するために、項目ごとの目標レベルを確認します。 - 課題の特定:
現状と目標値との差(ギャップ)を課題と設定し、対応策を考えます。
まずは経営者、製造部門、IT部門がそれぞれで現状のレベル評価を行ってみましょう。その後3者で議論しながら会社としての評価を明確にし、社内で共有することをおすすめします。DX度のレベルを上げることではなく、自社の製造分野改革を起こし、付加価値を高めることが大切です。
製造分野DX度チェックの構成
「製造分野DX度チェック」では、以下の9項目について、レベル0~レベル3の4段階で現状を評価できます。
- 競争優位性の確立
- 業務プロセスの最適化
- システムの構築・見直しの中長期計画
- データの収集と可視化
- データ活用・分析
- データ連携
- プライバシー、データセキュリティ
- 外部資源の活用
- 人材の育成・確保
例えば「競争優位性の確立ってどういうこと?」という疑問には、「製造分野 DX 度チェック利用の手引き」を用意しています。各項目が具体的にどのようなものか、事例も交えながら解説していますので、評価をしたり皆さんで話し合う際のヒントしてご利用ください。
チェックしてみよう!
DXの進め方に迷っている製造業の皆さん、まずは「製造分野DX度チェック」をやってみましょう。
レベルが低いからといって諦めてしまうのではなく、「目指す姿」や「チェック項目」を社内の対話の材料として使いながら、小さな一歩を踏み出してみてくださいね。
くわしくは、IPA「中小規模製造業者の製造分野におけるDX推進のためのガイド」をご覧ください。
中小規模製造業者の製造分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進のためのガイド
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